まず到着後のチェックポイント、
1.フェイスパーツ:アイプリとリップ位置が極端にずれてないか、落とせない汚れや色移りがないか。
2.頭部:電探が曲がって接着、自力で削ってもどうにもならないレベルの塗料跳ね、色むらやダマ等。
3.素体と服:塗料剥げ(特に二の腕パールや腰の肌)、大きすぎる汚れ、塗り忘れ等妥協の限度を超した汚れや塗りミスがあった場合。
4.艤装:砲身の一目で判るレベルの曲がり・砲口の整形不良でラッパ状態、砲塔の回転軸が斜めねじ込み、ジョイント穴周辺の白化
5.当然取説と付き合わせて欠品チェック、パケ写真と比較して塗り忘れやエラー部分がないか確認。
※ノーマル顔の左アイプリが外側に僅かに寄っているのと、前髪がもみ上げ干渉で外れやすいのは個体差でなく仕様。
※じっくり見ないと気づかない細部塗装のはみ出し、粗探ししないと気付かない塗料ダマ、極端ではないパーティングライン・バリ/えぐれ、注意しなければ気にならない程度の細部汚れは平均品質、交換しても同程度の確率大。
以上を総チェックして、自力でリペア困難だったり補修したことがない場合電話かメールでサポートに連絡して交換対応依頼に。メーカーストックに限りがあるので忙しくても開封して詳細チェックだけ最優先推奨。
今回むしろ通常は完璧主義者に嫌がられるランダム検品済みのテープ二重張りのほうが安心できる状態で、大半は許容範囲のようですが、いつもより多いらしい個体差のはずれを引いてしまうとかなりの惨状に。
高額商品ですが、(総額−素体くらいのキャラ分+角川版権料)が超弩級の艤装部分コスト、7割くらいはそこで消費していると思われます。従って大人の超合金のような価格上乗せで高品質にした商品でなくフル可動&ボリュームの代価なので品質自体は通常のAGP。
メカのプラモが本業だけに艤装自体は軸と砲身以外大きなエラーもないようですが、キャラ本人はAGPの過去作でも奇跡的な製造ラインだった少数除いて似たようなもので、いつもならややマイナーブランドで購入者自体が採算は取れる程度…といった人数だった物が、誰でも知っている戦艦大和の擬人化+艦これファンが初めて可動に手を出して殺到したため購入者の分母が大きくなり、さらに発売日厳守のまま増産の影響か検品が甘かったのも重なり交換レベルのエラー引いた人が目立つ+いつもなら妥協する人大半のエラーでも問題になる→荒らしの煽りで各所の発売日スレが荒れるという結果に。
艤装の代金が大半+いつものAGPと理解していれば、コストと中華の賃金・原価高騰の影響で不満は残っても仕方ないと妥協する範囲なんですが、まず高額商品というのが念頭にきて高かったのに!という感想が多かったんだと。
はずれ引かなければこの値段でも充分納得の内容ですが、エラーが多いのは事実なので総チェックして我慢や手直しできない場合は即サポート相談へ。外箱の下側にお客様相談センターの電話(10〜17時・土日祝除く)と連絡先が印刷されてます。メールの場合は
フォームから。時間内にかけられるなら電話で口頭説明したほうが言いたいことが確実に伝わり対応も速く。
・そしてAGP大和また長文でレビューというか注意点など。
見た目に関しては各所のレビューブログのほうが写真も綺麗で判りやすいので省略。可動範囲も天下のバンダイだけに関節隠す努力あまりしない代償に見た目通りで隠れた部分に曲げて破損等もまずしないので省略。組み立てや砲の可動も取説よく読んで、動かすときは根元同士を持って無理な力は掛けないを徹底すれば初心者でも壊すことはほとんどないと。
今回最大の問題点、太腿にスカート内側の黒塗料がほぼ確実に色移りするわけですがorz とりあえず初期に色移りしていても今回はアルコールや溶剤・メラミンスポンジを使わなくても消しゴムの角(熱で効果なくなるので一気に擦らず様子見しながら小分けに)で移った部分だけを擦れば普通に取れます。
そのとき徹甲弾を持ってしまうと破損する場合があるので注意、現在の汚れを取ってもどのみち動かすと再度汚れるので分解して防護処理が必要になります。
普通はドライヤーで暖めて抜くんですが、AGPはボール受けパーツありで複雑な形状をしているためお湯ポチャ推奨。具体的には沸騰しない程度(指を入れられる程度の温度で充分)の湯を用意し(コンロにかけながらはNGで器に注いで火傷に気をつけつつ)、大和の場合軸抜き破損も怖いのでお湯で(脱落しやすい前髪とフェイスだけ外してから)。→
胴体内関節の参考写真(※分解画像注意)
胸下まで湯に5〜10秒ほどつける→脚はスカート上のほうを保持して両腿を、スカート部分はそのまま胴体を保持してしっかり持ってねじらず引っ張ればキュポンと抜けます。簡単に抜けない場合無理をせず再度長めに暖めてから。胸の可動部は緩くてポリシートを挟みたいのでなければ抜かなくてもいいと。
同様にすげ替え試したい場合や保持力上げたいなら首、肘と膝も一度温めて抜いておくと外すときの破損事故が減ります(冬場はきつい場合毎回暖め推奨)。首-後頭部両端とポニテのジョイント両端ははめ込みかなり硬いので暖めず強引に抜くと破損率高いと思われます。
その後スカートの裏地処理に入るわけですが…figmaと違い塗膜弱め塗料をかなり厚めに吹き付けてあります。島風は中性洗剤二度洗いで解消しましたが大和は無理でしたorz とりあえず表面の油分等落としで一度洗って完全にドライヤーで乾燥、しばらく放置で安定させてからトップコートを。
トップコートの場合油性のほうが若干塗膜が丈夫なんですが失敗時のリペア困難で扱いも注意点多いため水性トップコートやつや消しクリアーのスプレー推奨。木工ボンド塗布でもいいんですが乾くと透明膜で軟質クリアパーツ状になるので時々劣化した場合も交換前提ならそちらのほうが可逆で安全(百均の黄色に赤キャップで充分なので低コスト)。
トップコートは紙等で表側を全周くるんで断面近くからマスキングテープで境界、腰側に棒を刺して発泡スチロールにでも固定、普通に10cm以上距離を離しシュッ、と軽く噴いては乾燥を数回すれば充分に。裏側なので質感への影響などもほぼありません。
裾も擦れる場合があるので断面と表側端の黒部分2mm程度も露出させてコートしたほうがより確実です。あとは完全に乾くまで半日〜2日ほど乾燥させ元通り組めば完了。
手首も根元が太っているタイプなので抜き差しが若干不安なんですが、毎回暖めていてはきりがないので本格的に冷えてきたら交換控えて1種類固定で装着のほうが安全です。もしくは撮影時付け替えだけドライヤーで。
フェイスパーツは硬めですが暖めまでは必要なく、前髪はむしろ盛大にポロリするので暖めついでに長いほうのもみあげを少し真っ直ぐにした状態にしてから冷やして整形しておくと多少は緩和されます。
艤装に関しては取説通りですが、艦体パーツと基部の接続保持ジョイントが多重関節になっていて、重量を支えるためかなり硬く本体先端を持って一気に動かすと応力で軸もげの危険があります。構造をよく見て動かすリベットの左右すぐ付近を持ってゆっくり動かして、斜め方向に力をかけず一方向・一カ所ずつ。
あと収納の度に抜き差しすると重量負荷より破損が不安になる硬さだったので、調整するより組んだ状態で下にポリシートでも敷いた下にクッション入れて重量分散して丸ごと収納したほうが安全かもしれません。
さらに危険なのは素体腰への艤装ジョイント、ふたつ付けてくれたらいいものを毎回取り外しのため硬すぎて穴のほうが白化します。というかしましたorz
どのみち艤装はスタンドが支えて本人ぶら下がっている状態に近いので軸をダイヤヤスリで調整しても支障なさそうですが、不安な場合もうあきらめて挿しっぱなしで素体の時は全パージでも。軽装パーツは別商品の3mmアームでも挿す小型リアになってますが背負い物外したら駆逐以下なので特に素体にアーム武装だけ盛る意味もなく。
スタンドは重量物用のロック補助支柱ありメイン保持+別のサブアーム2本、短時間ならサブアームなしでもフル装備とかなりのポージング可能ですが負荷はかかるので撮影時だけに。同様に上手くバランス取れば関節緩い素体でなければこの重量物でもぎりぎり自立できますが、シビアすぎるうえ転倒破損のデメリットが高すぎるので撮影時でも素直にスタンド使用推奨。
素体のみなら普通に自立、神姫とまではいかなくても立たせやすいfigma程度の自立性はあるので素手ならスタンド不要。ポニテが重いため動物の尻尾並みのバランス取りに有効w 可動範囲はfigmaと大差なし、踵の舵が大型なので接地面もそれなり。
今回の大和は当日評判こそ散々でしたが普通によい出来、肝心の顔はAGPにしてはかなりまともで艤装も個体差以外文句なし、ほかも概ね及第点とボリュームや可動を考えればこの値段でも満足できる一品でした。
エラーも手間は掛かりますが交換してもらえるので自力で補修や妥協できないレベルは即サポートすれば特に問題はなく。
ちなみに個体差エラーで舷側副砲の中央砲身が両方とも曲がってましたが、ABS製なので暖めても意味なし。交換も面倒だったので白化覚悟で布越しにラジオペンチで挟んでじわじわ微調整、一応よくよく見なければ判らない程度の曲がりには緩和されたのでもうこれで妥協に。幸い目視レベルの影響は発生しませんでした。
髪飾りのピンクべた塗りもどうも仕様かまともなほうが少ないようなのでここも放置、そのうちネールアートかデコ用でいい物が見つかったら上から貼り付けに…
ほか細部も神姫でエラーは個性に慣れてしまったのでもうこのままで、艦娘もぽこじゃかドロップしている設定のようなのでもううちの鎮守府所属大和の個人差と言うことで。
ほか備考、袖口の模様はともかくfigma2.0系の手首はそのまま流用装着できます(平均的なキャラは掌の大きさ自体が若干小さめ)。
首軸が細いためfigmaヘッドはそのまますげ替えではまりません。余剰ストックのジョイントを削って専用に改造すれば可能。逆のfigmaボディに大和ヘッドはビニールかませば可(脱落注意)。
副砲は旋回部でなく基部が丸ごと取り外せます。艦体側が∞型のホールなのでそれぞれにガンプラ系のアーム類を2本ずつ換装設置が可能。
左右の艦体を入れ換えて基部裏返すと某国製珍兵器のように前甲板(上面)主砲×3基仕様で装備もいちおう可能。
参考、こんな状態になって扶桑さんのような感じに絵面のインパクトはアップ。

ついでにネタ写真など、今回から試しにサムネのサイズ大きめでテスト。
写真ログの一覧に並べる都合サムネイルの名前通りのサイズだったわけですが枚数並ぶと邪魔で4分割詰めしてたら何が写っているか判らなくなって…